さて、長らく放置していた園芸スペースにとうとう手を入れることになった。とはいえ、ただ仕切りがあるだけのスペースなので、土を作るところから始めなければならない。
2週間かけて土の準備
8月の中旬あたりにようやく動き出した。ホームセンターで苦土石灰と堆肥を購入。さらにシャベルやスコップも購入し、店員さんお勧めの野菜の種も揃えた。すぐに蒔きたいところだが、そもそも土ができていないのと、こんな暑い時期に蒔いてもすぐに枯れてしまうと言うことで、9月頭に種まきができるように土作りを開始した。
まず掘り起こしてみると、出てくる出てくる石ころが。大人の片手よりも大きな石もあった。とにかく石が多くて途中で投げ出したくなるくらいだが、根気よく頑張った。まだまだ細かい石が残っているようだが、かなりの量を取り除いたので作業完了とした。石ころだけではなく、瓦礫など明らかな人工物も多々あった。土地の造成をしたのはアーネストワンという飯田産業グループの業者だが、ここは造成の際、こういった瓦礫などを持ってきて地面ごと固めてしまう。
土地の売買の時に、「うちはかなり地盤を固めていますから!」みたいに自慢げに話していたが、なんてことはない。確かに固いが、瓦礫処理の費用を浮かせたいだけじゃねーかと思ってしまう。基礎工事の方も「文句言っていいよ、これは。」って言っていたくらいだし。これは本当に残念なポイントだ。
とにもかくにもようやく土らしくなったところで、苦土石灰を混ぜ、さらに生ゴミ処理機でできた堆肥も混ぜた。これらがなじむのに大体2週間くらいとのことなので、9月頭までこのまま放置した。
いよいよ種まき
さて、我が家が購入した種は、ニンジンとブロッコリーとベビーリーフの3つ。ベビーリーフはプランターに、ニンジンとブロッコリーは菜園スペースを半分に分けて栽培する。子どもにも手伝ってもらい種まきをした。
ニンジンは年末から年明けくらい、ブロッコリーは11月から12月にかけて、そしてベビーリーフは2週間ほどで収穫となる。どれも初めてのものだし、上手くいくか分からないが上手いこと時期もずれているので楽しめそうだ。種を蒔いたらすぐに結果がほしい子どもにとってはニンジンはかなり長い。でも、ベビーリーフが2週間で収穫できるということなので、それを楽しみにしてもらうことにしよう。
慣れてきたら他の野菜にも手を出したいところだ。時期的に間に合わなかった夏野菜にも挑戦したい。きゅうり、トマト、おくら、なすにピーマン。うーん、これからが楽しみだ。
種を蒔いてから毎日のように雨が降り続き、少し心配していたのだが、ブロッコリーエリアから元気な芽が生えてきた。ニンジンは若干時間がかかるのでこの時点ではまだ発芽していなかったが、順調そうである。
ベビーリーフにいたっては、すっかり発芽していて絨毯になってきている。今後、間引きながら成長させていくことになる。ベビーリーフは間引いたものも食べることができるので、おいしくいただくとしよう。野菜大好きな子どもはサラダも大好き。自分で育てた野菜となればまた格別だろう。「成長を観察する」という体験は、大事なことだし貴重でもあると思う。
子どもは、大人から見れば成長していく様子が分かるものだが、子どもはなかなか実感できない。自分がある日「これができるようになった!」となっても「これで一つ成長した!」とはならない。お友達の様子を見て、「○○ちゃん、成長したね!」とはならないだろう。人間よりもはるかに成長のスピードが早い植物や、ペットなどを観察することで「成長」というものを体験できると思う。
と、同時に物言わない植物も「生き物」であるということがこれで分かるだろう。水が無くなったり、極端に暑かったりすれば死んでしまう。「いただきます」は豚や牛、魚にだけ言うものではない。そういう部分まで感じ取れるように、これからも家庭菜園を続けていこうと思う。
とりあえず、発芽はクリアしたので、次はドキドキの(?)間引き。残すものに変にダメージを与えないように気をつけながらやっていこうと思う。