引渡しといえば鍵。そう、今まで監督がいないと入れなかった家に自由に入れるようになるのだ。自分の家なのだから当たり前だが。
工事用の鍵はもう使えない
工事の間、当然戸締りはされている。玄関の鍵は工事用モードになっている。これは我々が受け取る鍵より短くなっていて、その足りない部分は鍵の中に組み込まれている、といえばわかるだろうか。この状態で本来の長い鍵を差し込むと、その組み込まれていた部分が押し込まれて、今まで工事で使っていた短い鍵では開かなくなるのだ。これもしっかりと使えなくなったことを全員で確認する。
ただし、勝手口の鍵はこういう機構がないので引渡しまで施錠されない。たいていは勝手口なので内側から施錠するのだが、我が家のように外用の収納の扉としての勝手口は、内側から鍵を閉めるわけにはいかず、引渡しまでずっと開きっぱなしだったのだ。今は無事に鍵も受け取り、しっかり施錠してある。
ともあれ無事に鍵も頂き、これで自由に家に入れるようになった。まあ引渡ししてから自由に入れないなんてことはないのだが。
UBキーガルは便利
引渡しでは貫通させる必要があるので鍵を差し込んだが、これからは鍵も取り出さずに施錠や開錠を行うことになる。車のエントリーキーと同じで、ポケットやバッグにこの鍵を入れてある状態で玄関の開錠ボタンを押せば、鍵を開けることができる。施錠も然り。
また、このキーはリモコンにもなっていて横に開錠と施錠のボタンがそれぞれついている。2~3mくらいの距離であれば離れていても施錠や開錠ができるため、我が家のように車に乗ってから施錠ということもできる。
さらに鍵は上下2つあるのだが、1回で同時に操作してくれる。手動の場合、上の鍵を閉めれば下も連動して閉めてくれるが、あけるときはそれぞれ開けなければならない。地味にありがたい。
玄関に鍵が置けない
一つ気をつけなければならないのは、玄関ホールにこの鍵を置いておくことができないこと。説明書には2.5m以内には、たとえ2階の部屋であっても置かないように書かれている。これは、鍵をもっていない人が不意に玄関のスイッチを押したときに開錠される可能性があるからだ。
一応、リモコン側の電池消耗を抑えるため、リモコンに振動がないとリモコン側から本体への発信はないとのことだが、「不意」というのはありえる話なので置く場所は考える必要がある。また、近くに置いておくとリモコンの電池の消耗が早くなるらしいので、やはり離れたところに置くようにするべきだろう。
リモコン側はボタン電池だが本体側は電源を引いているので、停電中は使えない。リモコンの電池切れや停電の時に開錠できなくなると困るので、このリモコンの中に鍵がしまえるようになっている。普段は外に出てくることはないが、緊急の時はコインでカバーをあけて鍵を取り出す。
このUBキーガルの機能として、「開錠してドアを開けないまま20秒経つと、自動で施錠される」というものがある。鍵を閉めたあとに、例えばバッグのなかでリモコンが押されてしまったりして、気づかないうちに開錠されてしまっても、ドアを開けなければ勝手に施錠してくれるのだ。この「気づかないうちに、意図しない開錠」というのは十分ありえる話なので、この機能はありがたい。逆に一度でもドアを開ければ、ドアが閉まってもずっと開錠したままとなる。
とにかく、鍵穴を気にする必要がなくなったし、私のようにキーホルダーにたくさんの鍵が付いている人にとっては、いちいち鍵を探す手間もなくて非常に便利だ。この鍵は標準で、リモコンが3つ、鍵が5つもらえる。もちろん追加料金を出せば増やすことができる。UBキーガルは経費削減対象に入りやすいと思うが、地味ではあるもののかなり便利だし、鍵穴周辺に傷もつかないので、もし金額に余裕があるのであればぜひともお勧めしたい。