月曜日に気密測定をするということで、立ち合わせてもらった。夕方からだったので家族3人で行くことに。私は上棟のときに中に入らせてもらっているが、嫁さんと子どもは初めて中に入る。壁の中が見えるのもこの日が最後になるだろうから、記念にみんなで見ることにしたのだ。
気密測定の準備
気密測定は建物の外枠ができて、配線がある程度通った状態で行う。建物そのものの気密は工場で保たれた状態で作られているので、心配ではない。問題はさまざまな配管などを通すために開けた穴が、きちんと処理されているかどうかだ。
玄関はまだタイルが貼られていないため、ドアの下の部分が開いてしまっている。そのため養生テープなどでしっかりと閉じておかなければならない。窓もすべて締め切り換気口などもふさいでいく。
これが気密測定で使う機械だ。リビングの窓を一つだけ開けてそこにフィルムをつける。このフィルムはぴっちり貼られているので、窓が開いていてもここから空気は漏れることがない。
このフィルムを貫通するように太い筒がセットされる。この筒の中は扇風機のようになっていて、これが回ると中の空気が外に出て行くようになる。もし建物に大きな隙間がある場合は吸い出してもある程度の気流が発生して、この筒に吸い込まれていくはずだ。逆に隙間が狭ければ、この筒を抜ける気流は少なくなっていく。この抜けていく気流を検知して気密度を測定するらしい。
外とつながっている部分をふさいだ後、いざ測定開始。測定には5分ほどかかるため、その間に家の中を見させてもらった。
配線が各所に
一通りの配線は通っているようだ。テレビが来る位置やパソコンが来る位置にテレビ線やLAN線が通っていた。これらの配線が終わらないと壁に石膏ボードをつけることができないので、優先的に行われたのだろう。壁、天井、床の順番に仕上がっていき、床が終わるまで住宅設備に取り掛かれないため、壁がとっとと終わらなければならない。
これは玄関にあるシューズクロークの上の部分。風呂の下側が見える。ここにもたくさんの配管が引かれていた。
これはリモコンニッチの部分。我が家のすべてのリモコンがこのリモコンニッチに配置されるため、とんでもない量の配線がここに集められている。太陽光、床暖房、ロスガードにエコキュート、ドアフォンとたくさんのリモコンが並ぶ様子を早く見たいものである。
床下パントリーはまだ中身はない。穴だけ開いている状態だ。今は落っこちないように仮のふたがしてある。
これは床暖房の配管を集約するところだ。メンテナンスの時以外は中を見ることは無いと思う。まだ配管はつながっていないが、最終的にはすべての部屋につながる配管が接続され、ピンク色の不凍液を見ることができる。
床暖房の配管が集約している部分の、ドア裏に貼られていた注意書き。不凍液は10年を目安に全交換する必要があるそうだ。そのほか、徐々に減っていくため適宜補充が必要とのこと。この辺りの説明は引渡し時に行われると思うが、しっかりと覚えておこう。
ちょうどその床暖房集約部分の配管周りから空気が漏れていると監督のHさんが発見し、パテのようなものでふさいでいた。大体漏れるところは決まっていて、見当は付きやすいとのこと。1回目の測定は0.8。C値と呼ばれる値だが、一条工務店では3回測定の平均が0.7以下にならなければいけないとのことで、さらに漏れているところを探していく。
2階にも上がらせてもらい、子どもは初めて自分の部屋を見ることができた。写真は楽器部屋のブックシェルフ。それぞれに2段ずつ棚がつくらしい。奥行きは結構狭いので、入れられる本は限られてくる。
気密を維持するのは大変
さて、気密測定は続いているがなかなか0.8を下回ってくれない。大工さんをはじめ、監督さんもあっちこっちを探しているがなかなか漏れの原因が分からない。私も怪しそうなところに手をかざしてみるが、素人が簡単に見つけられるわけはなく・・・と思ったらあった。
階段下収納の土台部分からスースー冷たい空気が入ってくる。すぐに監督さんに報告し、パテで埋めてもらった。そのほか、漏れているところを適切に処理していき測定を続け、とうとう0.7を記録。2回目は0.6、3回目は0.7となり、晴れて合格となった。
すぐに合格するものと思っていたのだが、結構大変な作業のようだ。今後は、先にも述べたとおり玄関がもっとぴっちり閉まったりするので、C値はもう少し良くなるらしい。一条工務店の売りの部分なのでしっかりと確認できてよかった。
こうして気密測定は終了し、現場を後にしたのだった。
ちなみに、大工は近くの工務店とは関係がないとのことだった。たまたま同じ名前の工務店が近くにあっただけで、我が家に入っている工務店とは別らしい。地元の工務店では品質担保が難しいと思っていたが、ちゃんとしていた。
あと3週間ほどで足場も取れるらしい。家が完成する間近まで足場はあるものというイメージがあったのだが、案外早く取れてしまうものだ。足場が取れれば、よりはっきりと家を眺めることができるので楽しみだ。また、そのタイミングで現場にて外構の打ち合わせを行うはずだ。駐車スペースや庭の確認などを行いながら、細かなサイズや場所を設定していく。それも非常に楽しみである。