今日は待ちに待った(?)工場見学。近くの展示場では見られなかった設備の実物を見たり触ったりすることができる。カタログなどで何となくの形や、大きさ、色などは見ることができるが、実際に側に立った時のサイズ感だとか、本当の色などを確かめられる貴重な機会だ。
いよいよ出発
朝8時20分にいつもの展示場に集合。特に持ち物は指定されていないが、カメラがあるといいとのことなので、スマホとタブレットはしっかり充電しておいた。あとは、カタログに載っていない細かいところの寸法を知りたいので巻尺と、間取り図を持参した。
展示場につくと、Tさんからスケジュールと地図、抽選券をもらい、しばし待機。Tさんが担当している別のご家族も見え、軽い挨拶をすませた。そちらの家族にもうちの子供と同じ年の子がいて、早速一緒に遊んでいた。
ほどなくして大きなバスが到着して座席に乗る。トイレ付なので万一の場合も安心だ。飲み物をいただき、子どもにはお菓子も配られる。そして出発となった。
見学会は数か所の展示場から参加するらしく最終的には300人を超えるらしい。営業さんたちの軽い自己紹介を終えて、DVDが流れた。一条工務店の家の性能や、家づくりに対する考え方などのDVDを3つほど見た。
正直、どれも今まで散々収集した情報だったが、そもそも見学会というのはもっと初期の方にやるものなので、一条工務店がどのような特徴を持っているかなど、知らない方々も多い。子供はとっくに飽きているが、大人は割と見ているようだった。我が家は、今までの復習という感じだw
正直本契約まで終えて、具体的な間取りの打ち合わせに入っている段階なので、ここいらで紹介される内容は大体知っている。
途中ふと、Tさんが窓の外の何かを目で追った。気になる家でもあったのかと、視線の先を見ると、ラーメン屋だった(笑)
住まいの体験会スタート
少し渋滞に巻き込まれたが、1時間半ほどで到着。まずはトイレ休憩。子供のトイレを待っている間、Tさんから「そこの自動販売機はお金を入れなくても押せば出てきますので、ご自由にご利用ください」と教えてもらった。絶対に子供に教えてはならない(笑)言ったら最後、ジュースの山が築かれるだろう。
最初に案内されたのは強風体験だ。一条工務店の窓がどれだけ強風や飛来物に強いかを説明するDVDを見る。これは、以前借りたタブレットで見ていた。
DVDを見終わると実際に強風体験をする。風速30m/sの風を正面から受けることができる。まともに立っていられない強さだが、一条工務店の窓は風速70m/sでもびくともしないという。
我が家の場合は、準防火仕様となるため、窓には防犯フィルムが入っている。そのフィルムがあれば、たとえ強風の中瓦が飛んできても2重ガラスの内側は割れない。これは安心だ。さらに、風水害による破損には30年の保証もついている。
夏なのに真冬?
次に案内されたのは温熱環境実験だ。9月の頭にもかかわらず真冬の環境を作ってある。超巨大な冷蔵庫みたいなものだ。
入る前にまず血圧計を配られて、各々血圧を測定する。そしていざ真冬ゾーンへ。もともと私は寒さに強いので、渡された毛布も羽織らずにいたが、床がものすごく冷たい。寒さに強いのだが冷え性なので、足元の冷たさはなかなか堪える。
この施設の中は4℃で、この中でもう一度血圧を測定。最初の部屋では113だったが135まで上がっていた。結局これがヒートショックにつながる。若ければ急激な血圧の変化も、血管が柔らかいから対処できる。
年を取るにつれて、血管の収縮がそれに対応しきれなくなるため、血管が破裂する。暖かい居室から寒いトイレやお風呂に行って倒れてしまうわけだ。ヒートショックでの死亡件数は交通事故での死亡件数の2倍にもなるという。家の中にいながら、全然安心できないのだ。
ここまでの説明をみんな(寒さで)震えながら聴き、ようやく部屋に案内される。この部屋は先の冷蔵施設内に作ってある。なので部屋の外は相変わらず真冬となっている。
床暖房と樹脂サッシの威力
最初に通された部屋は床暖房の部屋だ。外が寒かったためすごく暖かく感じる。特に足元が暖かい。でも手で床を触っても別にそこまで暖かくない。部屋には温度計が3つついており、部屋の上部、中部、下部の温度を表示していた。
どれも24℃前後となっていたが、この部屋にはエアコンがなく、暖房器具は床暖房のみだ。一条工務店の家は年中春先のようだ、とブログで拝見するが、まさにその通りだった。これは、家の中で長袖の出番はなさそうだ。「布団も季節ごとに替えなくていいですよ」とTさんも言っていた通り、外が真冬の設定であることを忘れるくらいだ。
時々一条工務店のスタッフさんなどが部屋の出入りをするのだが、その時に冷たい空気が入ってくるのを感じて、外が寒いことを思い出すくらい中は快適だった。
次の部屋は暖房器具がエアコンのみの部屋だ。まぁ外よりは暖かいのだが、さっきの部屋と比べて明らかに寒い。温度計は上部こそ24℃くらいになっていたが、下に行くほど寒い。下部は20℃を切っていた。
ここはさらに熱交換しない換気と、一般的なアルミサッシ+シングルガラスの窓があり、部屋の壁近くはより寒い。窓を触ってその冷たさに驚いた。
先の部屋では、一条工務店の樹脂サッシ+2重窓で、手で触れても冷たくなかった。特にサッシの温度差にはびっくりした。このほかにもアルミと樹脂の複合サッシというものもあるが、オール樹脂サッシよりはやはり劣る。
一時期、樹脂サッシの耐火性能が基準に達していないということで、一条工務店も樹脂サッシを準防火仕様から外さなければならないことがあった。その期間は準防火仕様の窓はアルミと樹脂の複合サッシで、窓には格子状の針金が入っていなければならなかった。
だが、一条工務店は独自に基準をクリアし、再び認可されたのだった。これは最近の出来事らしく、我が家は運よく、準防火仕様にも関わらず、オール樹脂サッシと透明ガラスにすることができた。
次の部屋はまた床暖房だったが、ロスガードの体験もできた。ロスガード90は一条工務店の換気システムだが、熱交換率が90%もある。つまり冬の間の換気でも、外の冷たい空気と中の暖かい空気の熱交換を行い、部屋の温度に近くなった外の空気を取り入れられるのだ。
一般的な換気の排気口からは暖かい空気が出てたが、ロスガードの排気口から出てくる空気は結構冷たかった。こういう総合的な組み合わせにより、一条工務店の断熱性は高さを誇っているのだろう。
次はいよいよ免震体験だ。長くなったので、また次回に続きを書こうと思う。