i-smartに住んで半年以上経った。実に快適に暮らしているが、1点だけ芳しくないところがある。
それは、各ドアや収納扉の蝶番である。特にドアの蝶番は変わっていて、一つで3次元の調整が可能となっているようだ。なかなか珍しいタイプで、調整がすぐできるのがメリットだ。
今回は、そのメリットこそがあだになっているのではないかという疑問についてである。
3次元調整ねじ
これは蝶番のカバーを取り外したところだ。2つのねじに対してラベルが貼られていて、片方は前後の、もう片方は左右の調整ができるようになっている。
この蝶番がドア1つに対して上下2つ付けられている。これにより、蝶番そのものを取り外したりしなくても、ねじを締めたり緩めたりするだけでドアの傾きなどを調整することができる。
また、カップボードなどの扉にも形は違うが蝶番がついており、こちらも扉の調整用のねじがいくつかついている。これらを調整することによって、やはり扉の傾きなどを調整することができるのだ。
普通、ドアを取り付けるに当たって、蝶番を取り付ける時点でまっすぐになっている必要がある。後で微調整するにもあけてしまった穴が邪魔になってしまい、うまくいかないこともある。
その点、この蝶番であれば、たとえ取り付けたときに多少のゆがみがあっても調整することができる。しかも前後だけでなく左右まで独立して調整可能だ。
メリットだらけのこの蝶番、私はこの「後から調整ができる」という最大のメリットこそが不具合の温床になっているのではないかと最近思っている。
後から調整できるということは
i-smartに住んでまだ半年とちょっとだが、微調整をした扉やドアはいくつかある。カップボードの扉や、2階のトイレのドア、主寝室のドアなどだ。
特にカップボードはなかなかひどく、2つ並んだ扉同士が開けたときに干渉してしまっていた。閉じているときはなんともないのだが、両方開けてしまうとぶつかってしまっていたのだ。
最初、調整不足によるものだと思っていた。これだけたくさん点検するところがあるのだし、しかもカップボードの扉を両方開けたときでないと発見できないのだから、見落としただけだろうと。
メンテナンス用の説明書を見ながらねじを調節したところ、干渉はなくなった。同じく和室の押入れの扉の干渉も直すことができた。
しばらく時が過ぎてからである。カップボードの扉が再び干渉するようになった。結局前回同様ねじを調整して今は正常になっているのだが、今後も定期的に調整する必要がでてきそうなのだ。
和室の扉も右側の下が当たるようになってきてしまった。こちらもまた調整しなければならない。
後から調整できるというのはすばらしいと思うのだが、普通の固定式の蝶番と違って、一度正常な状態になったとしても後から狂いやすいのではないかと推測している。
あくまで、我が家での話しであるので、i-smart全般の話とはいえない点はご留意いただきたい。
それでもこの短期間にここまで調整が必要に、しかも1度ならず同じ扉やドアを2回もとなると、さすがに疑いたくなる。もちろんその都度調整すればいいだけだし、調整そのものはなんら難しいものではないので致命的ではないのだが。
この蝶番のメリットの享受は家を建てる側、つまり一条工務店が受けるものだ。そして、調整がたびたび必要となるというのがデメリットとして存在するのであれば、その不利益は住む側が受けるものとなってしまう。
我が家でたまたま、私の調整の仕方がまずかっただけだと信じたいが、今後も観察が必要と思われる。