29.帰省とお別れ(2014-08-20_22)


今日から3日間夏期休暇だ。静岡にある私の実家に帰省する。不動産屋の契約時にもらったワインを持って(笑)
家の実家なら飲む人がいるので、すぐにでも無くなると思う。

帰省

帰省するにあたって、気がかりなことが一つあった。父方の祖母の容態が芳しくない。ずいぶん前から老人ホームにいるのだが、食事を受け付けなくなったという。そのため、帰省してからの予定や予約を全てキャンセルしたのだ。子どももそこは納得してくれたようだ。

朝一で家を出て、車で実家に向かう。途中、多少の渋滞もあったがそこそこの時間で到着。しばらくすると姉の家族もやってきた。我々の帰省に合わせて来てくれたのだ。姉に会うのはかなり久しい。最近、姉のところにも子どもが生まれたのだが、その子にも会うことが出来た。

姉は今日帰らなくてはならないので、一同祖母に会いに行くことにした。今は祖母の子どもたちが交代で夜中もついている。家の父もほとんど家にいなかった。

我が家の子どもが祖母に会うのはこれで2回目だ。着くと、目をつぶったまま静かにゆっくりと呼吸をしている祖母がいた。みんなで声をかけるが返事もなく、目も開けなかった。しばらくはいろいろ話しかけたりしていたのだが、やはり返事はなかった。

が、一同が帰ろうと部屋を出た時だった。最後の最後に声を掛けた時に目を開けて応えたのだった。部屋を出たみんなもすぐに戻り、みんなの顔を見せることが出来た。私も久しぶりに挨拶をしたが、しっかりと目を開いて応えてくれた。姉の子どもも無事に顔を見せることが出来た。

姉の家族はそのまま、自分の家に帰って行った。ほんの少しだったが、いいタイミングで会えた。

本審査通過!

実家に戻り、子どもは兄の子どもたちとはしゃいで遊んでいる。そんな中、Tさんからメールが来た。住宅ローンの本審査が通ったのだ。これで改めて日程調整となる。我が家の希望通りに銀行と、Tさん、不動産屋のKさん、司法書士の方に調整をとってもらうのだ。

動き出してから約1カ月、心配していた住宅ローンの審査が通った。この融資額と我が家が準備できるお金で収まるように、これから打ち合わせをしていくことになるわけだ。土地が引き渡されれば地盤調査も始まる。

次の日、祖母は比較的安定しているということもあり、子どもを連れて出かけることにした。もともと行くつもりだった大井川鉄道にSLを見に行くのだ。本当はSLに乗るつもりだったのだが、予約はキャンセルしてしまったので見に行くだけだ。

一条工務店の旗を発見

大井川鉄道は今でもSLが現役で走っている。最近トーマスを再現したSLを運行するようになり、それを見るのが目的だ。予約殺到なので、乗るのはもともと出来なかったのだが、見ることくらいはできるだろうと。

少し離れた駐車場に着いた。そこからシャトルバスが出ているらしいので、待つことにした。
周りは開けているが、新築ラッシュとなっていた。近くに一条工務店の旗が見えた。我が家もそのうち、あんな風に家が建っていくんだろうなーと考えながら見ていた。周りを見ると、ほとんどの家にソーラーパネルが乗っていることに気づく。前に比べればコストが下がり、導入しやすくなってきているのだろう。震災も影響しているのかもしれない。

乗っているソーラーパネルは基本屋根より1周りから2周り小さい。屋根の形がきれいな四角でない場合は、かなり隙間があいている状態となる。その点、一条工務店のi-smartは屋根一体型なのでそういった隙間がない。だから、他の家と比べても発電量を大きくすることができる。屋根一体型なので軒まで拡大できるのも強みだ。

そんなことを考えているうちにバスが来て、無事に駅に到着した。奥の方に蒸気が見える。工場の中で点検を受けているのはトーマスだった。間もなく発車するため、準備をしているのだろう。

急に歓声があがった。トーマスが発着場に向かって動き出したのだ。

ほんの少ししか撮れなかったけど、見ることが出来て良かった。終着駅にはトップハム・ハット卿(に扮した外国人)もいるらしい。

このあと、花鳥園に行くつもりだったのだが、すっかり暑さにやられた子どもが帰りたいと言いだしたので、お昼を食べて帰ることにした。

実家の家事情

実家は、今は無き富士ハウスが全盛期だった頃に建てた家だ。私が高校のころなので15年も前のことだ。所々、細かな劣化はあるものの大きな不満はないという。当時の富士ハウスは羽振りがよく、結構盛り込んでくれたらしい。まあ、そんなことをしていたから、今は無いのかもしれないが。

一条工務店は値引き交渉には応じない。「ゴネた者勝ち」にならないようにするためだ。それに加えて、いいものを安く提供できるように、なるべく自社で作っている。そのため、他のメーカーの商品ほどレパートリーは無い。だから、見た目に関してはあまり評判は良くなかったのだが、i-smartで払拭出来ている。

一条工務店のポリシー

他のメーカーのキッチンなどを入れられないのは、気密性を保持するためだとTさんが言っていた。キッチンの内部にはたくさんの配管を通さなければならないが、床に穴を開ける部分を極力小さくしなければ、気密性は下がってしまう。だから、気密性を犠牲にしないように設計されたキッチンを入れる必要があるのだ。「家は性能」という言葉が全てを表している。全ては性能のためなのだ。

我が家は今後、採用するオプションを決めていくと思うが、もしかしたら値引きしてくれるかも!なんて考えずに、単純に採用した分だけ高くなるということを肝に銘じておこう(笑)

帰省最終日、朝から祖母の所に行っていた父から連絡が入る。呼吸が荒くなったという。嫁さんと子どもは実家に残し、母と向かった。
私たちがついた頃は落ち着いていたが、逆に落ち着きすぎている。呼吸の間隔が長い。もはや手では脈が取れないため、施設の方に機械で取ってもらった。取り始めて間もなく、次の呼吸が来なくなり、機械は脈が取れないこと示し、お別れとなった。94歳、大往生だ。悲しむことはない。笑顔で送り出してあげるのだ。

みんなが来るのを待っていたのかもしれない。ひ孫も含めて、一昨日顔を見せることが出来て本当に良かったと思う。若い頃に旦那さんを亡くし、女手一つで5人の子どもを立派に育て上げた。やっと旦那さんに会えるね。

葬儀は週明けの火曜日となった。一旦我が家は東京に戻り、火曜日に私だけ実家に戻ることになった。Tさんには事前に、予定をキャンセルするかもしれないと伝えていた。Tさんは、「臨機応変に対応させて頂きますので、ご遠慮なくおっしゃってください。」と返してくれた。
とりあえずこの日程なら予定通りいけそうだ。もともと、銀行での契約等は嫁さんが行くことになっているので、問題ない。予定通りいけますと連絡し、我が家は東京に戻った。

家が完成したら、遊びに来てもらおうと思う。両親が元気なうちに。
一条工務店の魅力を語れるように、それまでにいっぱい勉強しておかなくては(笑)


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