23.住宅ローン事前審査(2014-08-13)


銀行から住宅ローンの融資を受ける際、大抵は銀行指定の保証会社に対して保証料を支払う。支払い方法は、一括で払うか金利に上乗せするかを選ぶことができる。繰り上げ返済を行えば、保証料をいくらか返してくれる。さて、この保証会社は何をしてくれるのか。

保証料は安いものではない。これだけ払っても、保証会社がしてくれることはそう多くない。

保証人

銀行は非常に多くのお金を個人に貸してくれる。でもちゃんと返してくれる保証がない。今は連帯保証人を自分で見つけてきても、審査が不利になることが多い。結局、どこの馬の骨かもわからない人が連れてきた人も、信用に足るかわからないからだ。そこで、銀行は自分の信頼できる保証会社を保証人とする。万が一、融資を受けていた人が支払い不能になった場合は、この保証会社が代わりにローン残高を銀行に払う。

銀行は保証会社がいれば、融資額が必ず返ってくる。ところが、このままだと保証会社は大損である。保証会社は銀行に代わって、債務者に返済を請求するのだ。
そう、つまり高い保証料を払っても借りた分は返さなければならないのだ。しかし、銀行に返せないのに保証会社に返せることなどほとんどないだろう。それだけの資金があるなら、そもそも銀行に払っていればいいのだから。そこで登場するのが抵当権である。

抵当権

銀行ローンの申し込みの際、銀行指定の保証会社を保証人とする。保証会社は、融資を受ける人の土地や建物に抵当権を設定する。仮に、返済が不可能なった場合は、保証会社はこの抵当権を実行するのだ。

保証会社が抵当権を実行すると、その土地や建物は競売にかけられる。購入者が現れ、その物件が売れれば、保証会社はお金を取り返すことができる。
抵当権設定自体はお互いの意志のみでできるので、登記は必要ではない。ただ、「この物件の抵当権は私にありますよ。」という主張をするためには登記が必要なので、保証会社は登記まで行うのが通常だ。登記をしないと、例えば債務者が誰かに物件を売却した場合、その購入者に対して「うちに抵当権があるんですよ!」と主張(対抗)できなくなってしまう。そのため、保証会社による登記は必ず行われるのだ。我が家の現時点の保証料は54.6万円(家購入費用として2600万円借入の場合)だ。まとめて払うにはなかなか大きいし、現金がギリギリなので金利上乗せにした。0.2%を上乗せするので、金利は0.975%となる。これでも1%を切っている。

事前審査の結果

そうこうしている間にTさんから電話があり、なんと4300万円で事前審査が通ったということだ。年収から計算しても、通らないと思っていたのだがすんなり通ってしまった。恐ろしや、公務員。

というわけであわただしくなってきた。銀行側には住宅ローンの本審査をお願いしなければならない。これまた必要な書類をTさんが用意してくれるそうだ。

土地の方は、今度の土曜日に不動産屋に行き、契約となる。その際、手付け金の100万円と収入印紙代の1万円が必要となる。減額交渉の結果はまだわからない。でも、何はともあれ土地が手に入る。すごいペースで物事が進んでいく。

必要な現金

住宅ローンを利用するとはいえ、まとまった現金がいらないわけではない。家購入までに必要となる現金をリストアップしてみよう。

  1. 一条工務店との仮契約…100万円
  2. 一条工務店との本契約…80万円
  3. 土地手付金…100万円
  4. 土地諸費用…180万円

額が大きく、かつ確定しているものがこの4つだ。これに、引っ越しや家具などが入ってくる。あとは、ローンで足りない分も現金なり何かしらで用意しなければならない。

土地の手付け金は、土地の費用の5%までという決まりがあるため、土地の費用が違えばここは変わる。我が家は1990万円のため、100万円の見積もりとなる。土地諸費用も、登記だとか、不動産屋の取り分とかが入っているので、土地の値段や不動産屋によって変わる。我が家の場合は、おそらくこれくらいだろうということだった。

一条工務店の仮契約100万円はすでに振り込んである。この100万円は、後の着工時の支払いに転嫁される。着工時に建物総額の3分の1を支払うが、そこからこの100万円が引かれる。
一条工務店との本契約で支払う80万円は、諸費用に充てられる。登記だとかつなぎ融資の手数料だとか細かい部分を先に80万円渡しておくのだ。当然使わなかった分は最後に返ってくる。今のところは30万円くらい返ってくる予定だ。

ざっとの合計で460万円。仮契約は支払い済みなので残り360万円だ。土地取得までに280万円必要になる。現在の貯金では、土地手付け金か諸費用のどちらかしか払えない。財形貯蓄が降ろせないと足りないのだ。

財形貯蓄

我が家では嫁さんが少し前から財形貯蓄をしている。給料から天引きされ強制的に貯蓄に回されているのだ。ただ、財形貯蓄に回った分には所得税がかからない。だから、自分で貯めておくよりはいい。
財形貯蓄はおろすのに当然手続きが必要になる。しかも、原則土地には使えない。必要な書類があればおろせるのだが、いつその書類が揃うのかはTさんに今度確認しよう。

こうやって考えると、頭金2割というのはなかなか妥当な気がする。4000万円のローンで、800万円。これらの諸費用などをみると、それくらいは必要なのだろう。果たして今後どうなっていくのか。もう一度、よく計算することにしよう。


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